• 1日たったの5分で上達するはじめてピアノ練習法(ピアノ上達のコツ)

人前で緊張しないでピアノを弾く方法

人はどんなときに緊張するのか

そもそも緊張する場面とはどんな状況でしょうか。
ダントツで多いのは
「大勢の前でスピーチするとき」のよう。

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例えば、結婚式のスピーチとかもその一つ。
社長さんのように日常的に大勢の前で
スピーチしている人は日常的なので、
緊張せずに堂々と話すことができます。

でも、その時だけご指名された人が
大勢の前でスピーチするのは原稿があっても、
その手は震えて緊張してうまく話せなかったりします。

実際に招待された結婚式で、
大企業の社長さんのスピーチは迫力があり、
堂々としていました。
一方、たまにしかスピーチしない店長さんは
原稿を読む手がガタガタと震えて、
聞いているこちらまで、
緊張が伝わってくるほどでした。

でも、この「緊張」はアンケート結果を見ると
半数以上の人が緊張する状態になると
答えているのです。

ピアノの発表会もそうです。
ステージでライトを浴びながら弾くという
日常的でない環境に置かれたときも緊張します。
最近は、ストリートピアノが街中に置いてありますが、
このピアノをいつもとは違う環境で弾くという状況にも
緊張してしまいます。

家ではちゃんと弾けるのに、環境が変わると緊張して
弾けなくなってしまうのです。

緊張するとカラダはどうなってしまうのか

人が緊張すると、そのカラダはどんな状態になってしまうのでしょう。

  • 手が震える
  • 頭が真っ白になる
  • 声が出にくくなる
  • 声が震える
  • 手汗、脇汗、冷や汗などかく
  • 心臓がドキドキする
  • 顔が赤くなる
  • カラダが固まってしまう
  • 落ち着かない
  • 頭や胃が痛くなる
  • その他

上記のような症状がでるのではないでしょうか。

これは緊張した人、誰もに起こる現象です。

緊張する人としない人の違い

緊張する人としない人の違いは、
メンタルが強いか弱いかというわけではないようです。
もともと人には本能というものが備わっていて、
緊張するというのは危険から身を守るために起きるもの
と言われています。

人の祖先はサルと言われていますが、
祖先のサルは危険を察知し、戦闘モードに瞬時に入れるように
緊張状態になるような仕組みになっているようです。
その本能的なところが人にも備わっているのです。

緊張は、これから戦闘モードに入るから
心臓の鼓動を上げて、血液の循環をよくして、
活発に動けるようにするため。
そして身を守るために闘う、もしくは逃げる
ということに意識が向くために起こってしまうのです。

手が震えるというのは、
自律神経のひとつである交感神経が
優位になったときにでる反応と言われています。

緊張するのは本能的に起こるものだから、
仕方ないということです。
では緊張する人としない人の違いって何でしょうか。

これはメンタルの強さというよりは、
思考の違いだと言えます。
つまり、「ポジティブに考えるか、ネガティブに考えるか」
の違いです。

緊張はみんなするものなのです。本能ですから。

例えば、ストリートピアノを弾くときに
どういう思考になっているかということです。

■ポジティブ思考の場合
「よしっ! 今までの練習の成果を出せるチャンスだ! ワクワクするなぁ~」

■ネガディブ思考の場合
「上手に弾けるかなぁ? みんなの前でピアノ弾いて失敗したら恥ずかしいなぁ」

といった感じです。

ポジティブ思考ネガティブ思考
楽しい、ワクワクの興奮状態恐怖、不安いっぱいの緊張状態

みんな緊張はします。ただ、心理状態が人によって違うのです。
この心理状態によって、緊張のスイッチが入りやすくなる人と
入りにくい人がいるのです。


タイプ別に分析!
緊張する原因

一概に緊張するといってもその心理状態は人それぞれ。
自分はどんな心理状態のときに緊張してしまうのかを
分析してみましょう。

タイプ1)人によく思われたい

人前で失敗したくないと思うのは、
人によく思われたいから。
つまり、完璧にやって自分の価値を上げたい
という思考の人です。
この完璧にやる、失敗は許されないという思考は、
それがうまくいかなかったときの恐怖や不安を
発生させてしまうのです。

タイプ2)他人と比較してしまう

ピアノの発表会のとき、他の人が自分より
ピアノが上手そうに見えたり、
賢く見えたりして、自分なんて・・・と
自分の欠点が目について萎縮してしまう状態。
また、先生や審査員が偉い人たちに見えて
緊張するパターンもあります。

タイプ3)本番に弱いと思い込んでいる

過去に人前で失敗した経験がある人。
失敗して笑われたとか、本番でちゃんと
できなかったなどの過去のトラウマがある人は、
自分は本番に弱いんだと思い込みがち。
人前に立つのが怖い、不安という思考が
生まれやすいです。

タイプ4)準備不足である

本番までの練習期間があったのに、
「このくらいできればいいだろう」と
十分に練習をしてこなかった場合、
予想外のところでつまずいたりしたときに
対処ができずに不安になってしまうパターン。

あとは、人前で即興で演奏しなければならない
という準備しようのない場合も「どうしよう」
といった不安状態に。
緊張のスイッチが入りやすくなります。

タイプ5)経験がない人

まったく経験がない人、経験が浅い人は本能的に
ここは大丈夫なのか、安全なのか、という思考が
働きます。
初めて会った人、初めて触ったピアノ、初めての場所など
「初めて」は本能的に不安を感じるのです。

自分がピアノを弾くときに
緊張する原因はひとつではない

緊張する原因をタイプ別に5つ挙げて
みましたがいかがでしたでしょうか。
自分に当てはまるものはいくつありましたか?

原因はひとつだと思われがちですが、
以外と複数が組み合わさっているパターンが多いです。
例えば「ストリートピアノ」とかでは、
「初めての場所、初めてのピアノ、人前で失敗したくない・・・」
といった
いくつもの不安が絡み合っているのです。

なので、緊張の対策を打ち出すには
原因がいくつも絡み合っている場合、
その原因は何なのかを
自分で把握することが大事になってきます。

自分に合った緊張のほぐし方

緊張の反対はリラックス。
緊張からこのリラックス状態にもっていきたい
ところですが、なかなか難しいと思います。
でも、だいじょうぶ。

1)まずは深く深呼吸

感情とカラダは連動しています。
まずはカラダをほぐすことに集中して、深く深呼吸しましょう。
カラダを緩めてから呼吸をして、カラダを整えていきます。
お尻がしっかり椅子の上に乗っているのを感じて、
カラダを安定させます。
肩を上に力一杯引き上げたあと力を抜いて肩を落とします。
そうやって肩の力を抜きます。
肩の力が抜けてカラダの緩みを感じたら
深く深呼吸しましょう。


2)ポジティブな言葉を自分に浴びせる

「だいじょうぶ」、
「落ち着いていこう」、
「すべてうまくいく」など
ポジティブな言葉を自分に浴びせてください。
これにより思考はポジティブへと変化させます。
ここでは自分を追い込むような言葉や
ネガティブな言葉を発してはいけません。

3)自ら楽しく発信する

心理学では「やじるしの法則」というものがあります。
自分のパフォーマンスがとても安定しているときは、
自分から「このピアノ演奏を聴いて~!」という
やじるしが相手に向かいます。
自分から「聴いてほしい」という発信状態になっているとき、
人はあまり緊張しないのです。

逆に相手からやじるしが向かってくると、
「見られている」という受け身になり、
「この人は私をどう思っているんだろう?」と
不安や恐怖を感じてしまうのです。

楽しく、自分から発信するように
意識を向けていきましょう。

4)自分がコントロールできることに集中する

準備してきたことを発表することが
自分がコントロールできることです。

相手が自分をどう思うかは相手の問題で、
自分はコントロールできません。
なので、相手のことは気にしても仕方ないのです。

それよりも
「自分はこんな演奏ができます」、
「聴いてください」という
自分が発信するイメージをもってやることが
重要です。
ピアノ練習をするときも自分が発信する
イメージをもって練習に励むと自分の
パフォーマンスに集中できるので、
そういった練習を心がけて意識してやると
よいでしょう。

5)リラックス効果があるものを食べる

緊張をなんとかしたいときは、
リラックス効果がある食べ物を食べる
のもよいです。


脳をリラックスさせるには、
しあわせホルモン「セロトニン」の活躍が必要です。

「セロトニン」は興奮した心を抑えて怒りを
鎮めるなどのバランス調整をしてくれます。
「セロトニン」の生成に欠かせないのが
栄養素の必須アミノ酸「トリプトファン」を
含む食べ物。
これが不安やストレス解消につながります。

  • 乳製品
  • バナナ
  • ナッツ
  • ビターチョコレート
  • ホットココアなど

また、腸内環境を整えることで
「トリプトファン」の吸収が高まり、
しあわせホルモン「セロトニン」を
どんどん分泌させることが
できるようです。

6)周りのものに意識を向ける

自分の世界に入り込んで周りが見えなくなると
余計に緊張してしまう傾向があるタイプの人は、
周囲の状況に目を向けて人の話をしっかり聞く
ようにすると緊張が和らぎます。


7)自分が持っている力でやること

自信がない不安から緊張してしまうタイプの人は、
自分を過小評価する傾向があります。
ピアノが上手そうな人を見ると、
自分は下手に思われるのではないか、
失敗したらどうしよう・・・と
不安になってしまうのです。

しかし、周りにピアノが上手そうな人がいたからといって、
急に自分の実力が落ちることはありません。
それなのに、周りの人を気にして自分の評価を下げてしまうと、
「みんなピアノが上手そう」、
「下手だと思われるかも」、
「失敗したらどうしよう」などと、
どんどん不安になって緊張してしまうことがあります。

そんなときは、自分の心理状態をポジティブ思考に
変換しなければなりません。
良い意味で開き直ることです。
どんな人が周りにいようと、どんな場所であろうと、
自分が練習して積み上げてきたものを100%出せればいいのだと。
この100%がポイントです。


これを120%とか自分の力以上を出そうとすると、
逆に緊張してしまうからです。
背伸びをすると安定感が欠けてグラグラするように、
自分の力以上のものを発揮しようとすると、
心理的にも負担がかかるのです。
ですから、今の自分にできることだけを
100%発揮するという心構えが大切なのです。

周りと自分を比べないで、
今の自分にできることを100%発揮しましょう。

8)客観的に自分を観察する

自分に緊張のスイッチが入るときは、どんなタイミングか?
自分でわかっていますか?

「わからない」と言う人は、自分を客観的に
観察してみてください。

例えばイメージしてみてください。
自分が幽体離脱して、高いところから
自分の姿を見ている場面を。
自分は何であんなに緊張しているのか
何か感じる物はありませんか?

幽体離脱のイメージが難しい場合は、
架空のアナウンサーに実況してもらって
ください。


「おーっと、今、緊張のスイッチが入った~!!」
「額や手に汗かいてきたー!!」
「カラダはガチガチだー!!」
「そして心臓がバクバクだー!!」
「己は何に恐怖を感じているんだー?」
「自信がないのかー?」
「人目が気になっているのかー?」
「自分がこの環境に似合わないとでも
思っているのかー?」
「はじめてのピアノの感触に
ビビっているのかー?」

「それでもいい!
その恐怖を乗り越えて弾け!
キミならできるっっっ!!!」

「今までの練習を思い出せ!」

「今、もっている力を全て
出し切ってこいっっっ!!!」

「まずは肩の力を抜くんだー!!」

といった感じで、
実況中継してもらうと
自分の心理状態がわかって、
コントロールしやすくなります。
お試しあれ。

まとめ

  • 緊張はみんなするもの
  • 緊張は身の危険を守るための本能
  • 緊張はその人の心理状態によって異なる
  • ポジティブ思考なのかネガティブ思考なのかで違う
  • タイプ別の緊張の原因がある
  • タイプ別の緊張のほぐし方がある
  • 自分を客観的に観察するとよい

いかがでしたか?
自分を分析すると、緊張対策がとれそうですね。
緊張は自分だけでなく、みんなするもの。
有名なピアニストだって、「緊張する」と言っていましたしね。

大事なのはポジティブ思考です!
この記事を読んで、緊張を緩めてあなたらしいパフォーマンスが
安定してできるようになれたらうれしいです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。


たったの5分で上達するはじめてピアノ練習法

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