ピアノを弾く時の道しるべになるのは、ズバリ指番号と言っても過言ではないでしょう。
曲が速くなるほど、指番号は大切になります。
なぜなら、鍵盤をたたいたら、すぐ次の音にその指をスタンバイしなければならないからです。
指番号が示す指で鍵盤をたたくと曲がスムーズに弾けるのは、次の音を弾く準備がすでにできている状態だからです。
鍵盤が飛ぼうが、連打しようが、その順番をいつも同じ指で弾くようにしましょう。
楽譜には指番号を表記しているものもありますが、人によって手の大きさも違いますし、弾きやすさも違います。そのまま弾ければ変更することもありませんが、この指よりもこっちの指の方が弾きやすいというのもあります。
そんなときは、自分が一番弾きやすい指番号を楽譜に書き込んでしまいましょう。
自分の弾きやすい指が決まったら、その指番号を楽譜に書き込みましたね。
この作業を終えたら、必ずその指で弾くように練習しましょう。
いつも同じ時に、同じ指が、同じ場所を弾くように、繰り返し練習すると、その時がきたら、自然と指が次の音にスタンバイしてくれるようになります。
そうすることで、どんなに速い曲でもミスすることなく、弾くことが可能になるのです。
休符には「休み」の意味がありますが、それだけじゃないのはご存じでしょうか?
休符は「次の音にスタンバイして」の合図でもあります。
楽譜を見て、休符がきたら、次の音を弾く準備をしておきましょう。
ここで、きちんと指番号が決まっていれば、この休みの間に指番号の指が次の音にスタンバイ。
すると、次の音が遅れることなくきちんと弾くことができます。
音楽が止まることなく、流れるように弾くことができるのです。