記号 | 読み方 | 意味 |
♭ | フラット | 半音下げる |
ピアノ鍵盤は白鍵と黒鍵があります。たとえば、楽譜によくでてくる「シのフラット」はどこの鍵盤かわかりますか?
上の鍵盤を見てください。これは「シにフラット」をつけた時の音階です。ファから始まってシだけが黒鍵になっています。
シの音より一つ下の音は「ラ」です。しかし、ここでは「フラット(♭)=半音下げる」がシについているため、音を半分だけ下げた黒鍵のところが「シ♭」になるのです。ピアノは左側にいけばいくほど音が下がり(低くなり)ます。
楽譜を見るとト音記号の横に♯(シャープ)や♭(フラット)がついていることがあります。これは、その都度、音符に臨時記号をつけるのを省くための記号です。この楽譜では、音符に記号がついてなくても、ずっとその音は♯や♭をつけて演奏してねという意味です。さらに、この調号によってその曲のキーが決まります。
調号フラット(♭)が1つ
シにフラット
シにフラットがつく音階は「ファ・ソ・ラ・シ♭・ド・レ・ミ」で、ファから始まります。
イタリア語 | 日本語 | 長調 |
ファ | へ | ヘ長調 |
シにフラットがつく長調=ヘ長調
調号フラット(♭)が2つ
シとミにフラット
シとミにフラットがつく音階は「シ♭・ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ」で、シ♭から始まります。
イタリア語 | 日本語 | 長調 |
シ・フラット | ロ・変 | 変ロ長調 |
シとミにフラットの長調=変ロ長調
調号フラット(♭)が3つ
シとミとラにフラット
シとミとラにフラットがつく音階は「ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド・レ」で、ミ♭から始まります。
イタリア語 | 日本語 | 長調 |
ミ・フラット | ホ・変 | 変ホ長調 |
シとミとラにフラットの長調=変ホ長調
変ホ長調の有名な曲:ショパンのノクターン2番
フラット1つ・・・ヘ長調
フラット2つ・・・変ロ長調
フラット3つ・・・変ホ長調
まだまだ数は増えていくのだけれども、まずはこの3つを覚えよう。
楽譜を選ぶときのポイントは、今回ご紹介した調号がいくつあるのかを見ることです。調号が多ければ多いほど、黒鍵を使うので難易度が高くなっていきます。初心者は調号の少ない曲からチャレンジしていきましょう。自分のレベルに合ったものから練習すると、途中で挫折することなく楽しんで練習できますよ。