2023年、最初のテーマは「ピアノ指を鍛えるための基礎」です。
楽器もスポーツも何でもそうですが、基礎を外すことはできません。
何事も基礎練なくして、成し遂げることは困難です。
例えば、エレクトーン。
この楽器は軽く指が触れただけで音が鳴ってしまうので、鍵盤をたたくとき、指に力を入れる必要はありません。
しかし、ピアノはそうはいきません。
ですから、力の弱い0歳から5歳くらいの幼児は、鍵盤をたたくことが困難なため、音楽教室ではエレクトーンを使用するレッスンをしているところが多いです。
6歳くらいになると、体格も大きくなり、ピアノを弾く力も備わってくるので、ピアノ鍵盤をたたくことができるようになってきます。
とはいえ、大人に比べるとまだまだ小さい手です。
最初はピアノを弾くときの手のフォームで弾きづらいかもしれません。
しかし、指を立てて弾くのと、指を寝せて弾くのでは、
同じ曲を弾いても音の響きが全く違うものになります。
ーーーーここで質問です。
「先生はミスをしないで曲を弾いたのに、音がきれいに聞こえないのはなぜですか?」
この問いに息子はこう答えました。
「指の形がちがうからです」
その通りです。
音をきれいに響かせるには、基礎が必要なのです。
問題 ピアノ鍵盤をたたくとき、指のどこでたたくといい音が鳴るでしょうか?
①指の腹
②指の先
③指全体
正解は、②指の先です。
ピアノ鍵盤は、指の先でたたくといい音が鳴ります。
試しに弾いてみてください。音の響きが全く違います。
ミスしてないのに音がきれいに聞こえないのは、指先で打鍵できていない可能性が高いです。
正しい手のフォームで鍵盤をたたくと、きれいな音が鳴ります。
とはいえ、最初は指の力が弱く、思うように鍵盤をたたくことが難しいかもしれません。
指も毎日動かさなければ、柔軟に動かすことが難しくなります。
指を鍛えなければいけません。
まずは、毎日、「ドレミファソラシド」を指先でたたく練習をしましょう。
薬指と小指は、親指、人差し指、中指に比べるとチカラが弱いです。
しかし、ピアノを演奏するときは、親指と同じくらいのチカラが薬指や小指に備わっていないと、音楽が成り立たなくなってしまいます。
右手、左手の10本の指が役割分担をして、バラバラに動き、音楽を奏でなければならないのです。
音楽の流れを止めないように音をつないで弾くことが理想です。
そのためには、薬指と小指を鍛えていかなければなりません。
だからといって、鍵盤を弱い指で強くたたこうとすると、指が壊れてしまう恐れがあるので、
鍛える方法としては、指先にチカラを入れながらのグーパー運動がお奨めです。
指にチカラを入れ、タマゴを掴むような感覚で、
「ぎゅっと掴む→放す→ぎゅっと掴む→放す」を繰り返しやってみてください。