音を聴くというのは演奏する上でとても重要な力です。
なぜなら、字を見てもわかる通り「聴く」とは、
耳と頭と心を同時に使って音を分析する力だからです。
初めのうちはピアノを音符通りに弾くことに集中するため、
自分がどんな音を出しているのかまで分析できていないと思います。
ピアノを弾くときは脳全体が活動するため、かなりのエネルギーを消耗します。
そして弾くことだけに集中してしまうと、自分がどんな音を出しているのか
まで気にすることが難しいと思います。
弾けるようになるまでは、弾くことに集中していいと思います。
でも弾けるようになってきたら、楽譜どおりに強弱をつけて、
歌うように表現する弾き方をすると、演奏がもっと良くなるのは
言うまでもありません。
私は初めは「歌うように弾く」という意味がわかりませんでした。
ただ楽譜どおりに弾くという感じで、自分の音が全然聴けていなかったのです。
ミスがない演奏でも表現力が欠けているため、
上手に弾けていても人を感動させるまではいかない状態の演奏になっていました。
その状態なので、聴いた人からは「歌ってない」という評価がつきました。
一生懸命練習して、やっと弾けるようになったのに、「上手に弾けたね」ではなく、
「歌っていない」という評価をもらったときは、ガッカリな気分と
なぜ私の努力を認めてもらえないのだという怒りがこみ上げてきました。
でも音を意識的に聴く力がある人は、「歌っている」というのが
わかるのです。
それは、自分がどんな音を出しているのか、
練習するときに意識して音を分析しているからにほかなりません。
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ピアノを演奏する上で、音を聴くということは、
ピアノの先生
一番の上達の近道と言っても過言ではありません。
自分の音を意識して聴くときにどんなところに意識して
聴くとよいのかをいくつか挙げてみました。
ただがむしゃらにピアノを弾いても聴く力は身につきません。
神経を集中して弾くので、長時間の練習も厳しいです。
ではどうすればいいのでしょうか。
では練習のポイントをいくつか挙げてみます。
普段のピアノ練習以外で「聴く力」をつけるためには、
やはり生演奏を聴くのが効果的でしょう。
ピアノだけでなく、オーケストラやオペラなど、
自分の好きな興味ある演奏会に足を運んでみるのも
良いでしょう。
音色や演奏者の感情を汲み取るように集中して聴くこと
これも「聴く力」を養うことにつながっていくことでしょう。
これからは、音を聴くことに意識を向けて練習してみてください。
今までとは違った音色に出会えることでしょう。