ピアノは、とりあえず鍵盤をたたけば何かしらの音がでる楽器です。
音を出すまでに練習が必要な金管楽器(トランペットなど)や木管楽器(クラリネットなど)
とちがって、その点では、誰もが始めやすい楽器ではないでしょうか。
小さなお子様でも、弾ける楽器ピアノ。
その音が響くまでには、ピアノの中で一体、何が起こっているのかを解説します。
ピアノには、ピアノ線とよばれる弦というものがいくつも張られています。
弦は鍵盤の数だけ張られていて、この弦の長さや太さを変えることによって
音の高さを変えています。
鍵盤をたたくと、連動してハンマーが勢いよく弦を打ちます。
これにより、弦が振動します。でも、それだけでは小さな音しか鳴らないため、
大きな箱をかぶせることによって、中の空気を一緒に震わせて大きな音が
でるようにしています。
鍵盤をたたくと音が出るピアノですが、ただ鍵盤を押しただけでは、
ハンマーに勢いがなくなり、弦を強く打つことができないため、音はでません。
このため、1~3歳くらいまでの小さなお子様だと、鍵盤をたたくときの勢いが足りず、
ピアノの音を鳴らすことが大変かもしれません。
大きな音を出したいときは、強い力で鍵盤を押すイメージがありますが、
実は、ピアノというのは、力ではなく、
指を下ろすスピードで音を響かせる楽器
なのです。
すると、演奏するとき、指に余計な力が入らないので、
速い曲でも指が動きやすくなりますよ。
ポイント
ピアノは指を鍵盤に下ろすスピードで音を響かせる楽器